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EMI

Author:EMI
4人の子どもの母で、ステップファミリーです。

これまでの子育ての経験を元に、
ママたち・パパたちの応援団をしています。

子どもは親を選んで生まれてくるようです。
そしてだれもに、生まれてきた理由があるみたいです。

尊い人生を心豊かに・・・丁寧に・・・

ウキウキワクワク・・・生きていきましょう。

~あなたに代わる あなたはいません~

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胎内記憶のリサーチをしています。 お子さまの胎内の記憶・誕生記憶・雲の上での記憶など・・・お話でも、お絵かきでも構いません。 是非、お気軽にご連絡ください。 luckyemi3580@yahoo.co.jp

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夫婦湯呑み

老人健康医療施設から 
伯母の危篤の知らせを受けて 3週間が経った。

奇跡的にも助かったが、別の部分に新たな病気が見付かってしまった。

もう80歳を過ぎた高齢だから 手術は出来ないといわれ、
天にお任せするしかないね・・・と 伯父と共に、
老人健康医療施設に 再び見送った。



一昨年の11月1日、突然倒れてしまった伯母は、
二つの病院を転院した後、
今は、比較的近い 老人健康医療施設にお世話になっている。

だから、伯父が、独りで家の留守を守るようになって
かれこれ2年が過ぎる。

介護サービスも、今はかなり充実しているのに、
耳がかなり遠い伯父は、他人が家に入る事を嫌がり、頼みたがらない。

だから、伯父の食事の支度や 病院との折衝などは、私の役目になっている。



我が家と北鎌倉の間のある伯父の家は
その不便さを全く感じさせないほど、
季節が私に語りかけ、自然が私を癒してくれる。

高台の住宅地にあるバス停に降りると、
紅色と藍色の空を背に 誇らしげに立つ富士の山と
しっとり輝く一番星に うっとりさせられる。

この時間の空は、瞬きひとつで、装いを変える。

それにしても、何故 人はこの美しい自然を
カメラや絵に収めたがるのであろうか。

自分の瞼の裏にだけ 留めるのではなく
もっと潜在意識の奥の方に 落としたいと思う 欲だろうか・・・。

いや、それだけではない。
周りの人とその美しさを共感したいと思う気持ちが
きっと 誰にでもあるのかも知れない。



そんなことを考えながら、伯父の家に着くと、直ぐに台所に立つ。


ふと、食器の洗い篭に目をやると、
夫婦湯呑みが伏せてあった。


いつもそこにあったそれは、ただの一枚の絵になっていた。


・・・そうだ・・・この夫婦湯呑み・・・2年前の11月1日伯母が倒れて以来
そのままの状態なんだ・・・。
今更のように、二つ並んだ、その夫婦湯呑みを見つめた。

この夫婦湯呑みが、一枚の絵になっていたように
伯父と伯母は 一緒にいるのが当たり前すぎるほど 
当たり前だったのではないだろうか・・・。

決して仲の良いほうではなかった夫婦だが、
今は早く共に暮らしたいと どれ程 祈っているか解らない・・・。



3日分の食事の支度を済ませ、少し伯父と話をすると玄関を出た。


すると、もう辺りはすっかり暗くなり
寒さが濁りを消し、澄み切った空に輝く金星に
冬至の近いことを知らせる。

夜のとばりは ゆっくりと 裾野まで広がり、
富士の山は 影絵に変わる。

バス停近くにある 桜の枝の病葉が
やさしく切なく揺れるのを見つめ
灯りがかすかに漏れるその家に 
独りで座る伯父を思い、
暗闇から現れた 猫バスのような小さなバスに乗り 
家路に着く。

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