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EMI

Author:EMI
4人の子どもの母で、ステップファミリーです。

これまでの子育ての経験を元に、
ママたち・パパたちの応援団をしています。

子どもは親を選んで生まれてくるようです。
そしてだれもに、生まれてきた理由があるみたいです。

尊い人生を心豊かに・・・丁寧に・・・

ウキウキワクワク・・・生きていきましょう。

~あなたに代わる あなたはいません~

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胎内記憶のリサーチをしています。 お子さまの胎内の記憶・誕生記憶・雲の上での記憶など・・・お話でも、お絵かきでも構いません。 是非、お気軽にご連絡ください。 luckyemi3580@yahoo.co.jp

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旅の始まり (2) 

それから、とぼとぼ、雨の中
伯母の家へ 急いだ。

家の近くまで行くと
もう 86歳になる伯母が
傘を差して 出迎えていてくれた。
「ああ、千賀子。久しぶり。よく来たね…。
さあさ、上がって、上がって…。」
雨の中 出迎えてくれた…伯母らしくない それが
嬉しく そして 悲しかった。

雨に濡れた 洋服や手荷物を拭き
中へ 入ると 懐かしい香りが した。

「もう、あと どれくらいもつか…。
最近 よく 人が お見舞いに来るから
本人も分かっているのかもね。
こういうの、虫の知らせって言うんだね…。」

え?そんなに悪いの?
私は 虫の知らせで ここに 来たのだろうか…。
伯母は、一所懸命 元気を装っているふうだ。

手土産を渡し 直ぐに伯父の寝ている
二階のベッドに 向かった。

「おお、千賀子。」
「なーんだ。元気そうじゃない。驚かせないでよ。」
「ああ…。」
「千賀子は もうパパもママも 亡くなっちゃったから
分かるんだね…。」
後ろにいた伯母が そう言った。
「うん。もっと顔色も 目の色も もっともっと悪かったよ。」
また 父を思い出した。
「千賀子のところは、両親共に 早かったからねえ。
私より 先に逝っちゃうんだもん。何で、あんなに 早かったかね・・・。」

しばらく話をした後、下へ降りて行った。
「おばさんも 大変ね。」
「うん。でも、近くのお嫁ちゃんが 良くしてくれるから…
そうそう 手紙どうした?」

予め 少しだけ伯母に伝えてあったから、心配してくれた。

「うん。ポストに入れてきた。」
「ポストに入れたって、あそこは、今 誰が住んでいるか…
お兄さんが いたと思うけど、最近見かけないし…。
裏に 親戚の人が 住んでたでしょう?
その人に直接 会って 渡したほうがいいんじゃない?」
「う、うん…。」

しばらく いろいろ話したあと、
「そろそろ、帰らないと…あ、そうそう。これ、お嫁さんに 渡してあげて?」
と 澤谷先生の新刊 『絆の法則』(学習研究社) を 渡した。

ひとり息子は、もうすっかり 元気になったものの 
2年前に 脳腫瘍を患っていた。
…だからなのか…伯父の世話のお礼方々 渡したかった。

「まあ、素敵な表紙だこと。お嫁ちゃん、本が好きだから、喜ぶよ。
ありがとう。また、来ておくれよ。」
「うん。また来るね。疲れが出ないように、気をつけてね。」


とぼとぼ また 駅の方へ 向かった。

どうしよう…。
やはり 裏の親戚の家を訪ねてみようか…。

また、その家の近くに差し掛かった。

ちゃんと しないと…。
ちゃんと まごころで生きないと…。
逃げないで、心を込めて生きていかないと…。
…そう思った。

やっぱり 裏の親戚の家を訪ねてみよう。

ポストを覗くと 入れた手紙は そのまま そこにあった。
手を入れて 手紙を取り出した。

そして 裏の家の チャイムを 鳴らした。

「はい…。」

中から、男の人の声がした。

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