プロフィール

EMI

Author:EMI
4人の子どもの母で、ステップファミリーです。

これまでの子育ての経験を元に、
ママたち・パパたちの応援団をしています。

子どもは親を選んで生まれてくるようです。
そしてだれもに、生まれてきた理由があるみたいです。

尊い人生を心豊かに・・・丁寧に・・・

ウキウキワクワク・・・生きていきましょう。

~あなたに代わる あなたはいません~

フリーエリア

胎内記憶のリサーチをしています。 お子さまの胎内の記憶・誕生記憶・雲の上での記憶など・・・お話でも、お絵かきでも構いません。 是非、お気軽にご連絡ください。 luckyemi3580@yahoo.co.jp

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

娘の手

部屋でパソコンを打っていたら、ちひろがやってきた。
「ねえ。しばらくここにいていい?」
タンスに もたれ掛かって座っている。

「どうしたの? 何かあったの?
もう直ぐ、終わるから・・・部屋に行くよ。」

パソコンの蓋を閉めると、ちひろの部屋に行き、正座した。
丁度、1年前の8月17日も、そうだった・・・。

「どうしたの? もう直ぐでしょ? 舞台・・・。
ちひろは脚本と演出だから・・・何か、いろいろあったんだ・・・。」

数日後には、3校の大学が集まっての、演劇の発表がある。
ちひろは、それに向けて、連日掛かりっきりだった。
大学3年生。 一般的には、就活が行われている頃、
演劇の脚本家志望のちひろには、一般的な動きはどうでも良かった。

「この間全体練習があって、他校のも観たのだけど、
私の作品ぶれてるなって思ったら、自信がなくなってきて、
そうしたら、みんなとの気持ちも合わなくなってきたみたいで・・・。」

「確か明後日だったよね、公演。
何がそんなに不安なの? いいじゃない・・・。
ママね・・・師匠の澤谷先生にも、言われたよ・・・。
自信なんて、あってもなくても、そんなのどっちでもいい・・・って(笑)
だって、ちひろ、その演劇を通して伝えたいことがあるんでしょ?
じゃあ、それを精一杯やるだけなんじゃないの?」

「・・・うん・・・。」

部屋の扇風機が首を振れずに、カチカチいった。
扇風機の首を直そうとしたら、

「これから、出かけるの? だったら、途中まで一緒に行く・・・。」

小雨が降っていた。
傘をさして、ちひろと久しぶりに並んで歩いた。

「澤谷先生がよくおっしゃるのだけど・・・
りんごがかじってあったとき、かじった所ばかりが気になるのも、
完璧なりんごの姿を知っているからだ・・・って・・・。
ぶつけて茶色くなっていても、りんご。 傷んででも、りんごだよ。
甘くて、美味しい栄養たっぷりのりんごには 変わらないんだよ。
ちひろだから、ここまでやってこれたんじゃない。
世界広しと言えど、宇宙広しといえど、ちひろに変わる ちひろはいないんだよ・・・。
これも、澤谷先生の受け売りだけどね(笑)」

ちひろは、急に大粒の涙をぽろぽろと流した。

「いいじゃない・・・。まずは、明後日の公演・・・。
精一杯やってさ・・・ママ、観に行くからさ。」

「うん!」

やっと笑顔が戻ってきた。

「ねえ。手をにぎってもいい?」
と言って、急に 私の手を握ってきた・・・。

ちひろの手・・・久しぶりだ・・・。
・・・女性らしい手になっていた。
いつの間にか、えくぼのある手から、女の子の手に変わり、
そして女性の手に変わっていた。

暫く手を繋いで歩いた。

21歳にもなって・・・。
・・・少し恥ずかしくて、とても嬉しかった。

昨年の夏、8月17日・・・
初めてちひろに、ちひろの出生の真実を話し、
私は実の母ではないことを伝えてから、1年が経った。

でも、だからと言って二人の関係が何も変わらないのは、
二人がそれぞれに成長してこれたからだと・・・
しみじみそう思った。

ちひろと駅で別れてから、
急に 肥後の菊池さんが 何度も
「今度は、次女さんと二人で熊本に、またいらっしゃい。」
と言ってくれたのを思い出した。

そうだ! 熊本に行こう! 
そしてちひろの亡き母も大好きだった「葉祥明 絵本美術館」に行って、
あの草原で ずっとずっと二人で空を見ていよう。

何故か急にそう思った。




スポンサーサイト

<< 母が遺していったもの (Ⅰ) | ホーム | 円形脱毛症 >>


コメント

待ってるよ

 >「今度は、次女さんと二人で熊本に、またいらっしゃい。」

待ってるよ~~~

ありがとう

肥後の菊池さん

ありがとうございます!

ちひろが落ち着いたら、必ず二人で行かせていただきます!

菊池さんが、こちらにいらっしゃるのと、どっちが先かな~

満天の星が見える頃に伺いますね!
こんどこそ、温泉にも入りたいな~!

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。