プロフィール

EMI

Author:EMI
4人の子どもの母で、ステップファミリーです。

これまでの子育ての経験を元に、
ママたち・パパたちの応援団をしています。

子どもは親を選んで生まれてくるようです。
そしてだれもに、生まれてきた理由があるみたいです。

尊い人生を心豊かに・・・丁寧に・・・

ウキウキワクワク・・・生きていきましょう。

~あなたに代わる あなたはいません~

フリーエリア

胎内記憶のリサーチをしています。 お子さまの胎内の記憶・誕生記憶・雲の上での記憶など・・・お話でも、お絵かきでも構いません。 是非、お気軽にご連絡ください。 luckyemi3580@yahoo.co.jp

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

親子の絆 Ⅰ

2008年8月17日。
とうとう ちひろに 真実を告白しなくては ならない日が 来た。
戸籍謄本は バッグの中に入ったままだ。

月末公演予定の舞台設備の制作のお手伝いに
明け暮れる ちひろは
ここのところ ほとんど家には 寝に帰ってきている状態だ。

舞台監督を務める方は 高校のときに お世話になった先生で 
結構 腕が立つ方らしい。

以前 その先生から ものづくりにかける 
熱い想いを感じたことがある。

ちひろは きっと ちひろにあった いい環境にいるのだと思う。
それも 亡き母が 見守ってくれているお陰だと思う。

9月2日には アンコールワットへと 旅立ってしまう。
・・・それにしても 何故 アンコールワットなのかな・・・
それまでに 私の気持ちを伝えておきたいと思い
ちひろに 手紙を したためた。
これまでの経緯や 私の正直な気持ちを 
心を込めて 綴ったものだった。
でも 手紙という表現方法は まるで一方的なものだ。
これから 真実を告白した後も 今まで通り 自然体で 
こころを通わせ合いたい・・・。

そんないろいろな思いを胸に ちひろの部屋に 夫と二人で入った。
義父の風邪もすっかり良くなり ほっとして
帰ってきて しばらくした後のことだった。

私たち二人が 部屋に入るなり 正座したので
その仰々しい態度に ちひろは 目を見張っていた。
「謄本なんだけどさ、いろいろ説明しなくちゃならないんだ。」
「うん・・・。」
そういうと ちひろも 正座し直した。

「実は パパもママも お互いに再婚同士なんだ・・・。
さつきが7歳。ちひろが3歳のときでね・・・。」
そう言うと 驚きを隠せないという風に 
目をくりくりさせ 口を尖らせて 頷いた。

「それからね・・・。ここの部分なんだけどね・・・。」
と 言って そこに記されている活字を見せながら
「ちひろの産みのお母さんはね、産後の肥立ちが悪くて
亡くなったんだ・・・。」
と 夫が言った途端 
ちひろの大きな目は 海のように 涙でいっぱいになり 
大粒の涙となって 落ちた。

下に置いてあったスケッチブックは 
ぽつん、ぽつん・・・と 音をたてた。

その音は 物悲しく 部屋中に 響き渡った。


夫は 涙ぐみながら これまでの経緯を話し始めた。

「でも これから先も 何ひとつ変わらないのだから・・・。」
と やっと声になったその言葉の ひとつひとつに
「うん。うん・・・。」
と ただただ 頷いていた。

現実をそのまま 受け容れようとする姿が
痛々しく そして愛おしくて 抱きしめてやりたかった。

泣きながら ただ横に座り ただちひろの様子を見ていた私は

「カンボジアから帰ってきて 落ち着いたら
パパと名古屋に行って お墓参りしていらっしゃいね。
そして お母さまの ご実家のご両親にお会いして
ちひろの元気な姿を 見せていらっしゃいね。
そして きっとマタニティとか いろいろ戴いて
お母さまの愛を 確認してきてね。
貴女のお母さまは 今 会えなくても
必ず ちひろの近くにいて 毎日毎日見守って下さっているわよ。
・・・後は、パパからいろいろ お母さまのお話を聞いてね。・・・」
と 声にならない 声で 一所懸命 伝えた。

「それから これ・・・。」
と 手紙を渡した。

ちひろが大好きな紫陽花の絵が描いてある その封筒は 
分厚さで ぱんぱんに膨らんでいた。


台所に戻り 夕飯の準備の残りを仕上げ
今週末 行われるマンションの納涼祭の子ども会の打ち合わせの為に
集会室に出かけた。

帰ってくると ちひろの部屋のドアが締まっていた。
「さつきは?」
「ちひろの部屋・・・。」
スポンサーサイト

<< 親子の絆 Ⅱ | ホーム | 崖の上のポニョ >>


コメント

感動しました

すばらしいお話をありがとうございます。

感動しました、のどが痛いです。
これから、ちひろさんは大きな愛を感じながら、
生きて行かれるのだろうなぁーと思いました。
ありがとうございます!

オオタキケイコさん。

いつもありがとうございます!
私も いつも オオタキさんに
めいっぱい 励まされながら
生きています。

あの後 私が渡した手紙の返事を
ちひろに 貰ったの。

今 とても幸せです。
今までで 一番しあわせかも・・・。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。