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EMI

Author:EMI
4人の子どもの母で、ステップファミリーです。

これまでの子育ての経験を元に、
ママたち・パパたちの応援団をしています。

子どもは親を選んで生まれてくるようです。
そしてだれもに、生まれてきた理由があるみたいです。

尊い人生を心豊かに・・・丁寧に・・・

ウキウキワクワク・・・生きていきましょう。

~あなたに代わる あなたはいません~

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胎内記憶のリサーチをしています。 お子さまの胎内の記憶・誕生記憶・雲の上での記憶など・・・お話でも、お絵かきでも構いません。 是非、お気軽にご連絡ください。 luckyemi3580@yahoo.co.jp

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形見

「大学の授業が始まる前に
おじいちゃんちに行ってくる。」
と ちひろはそう言って 義父の家へ出かけて行った。

カンボジアから 帰ってきてから 
まだ 義父のところに顔を出していなかったし
先日義母のお命日に 
夫が 真実をちひろに話したことを 義父に話したとき
義父は心配していたようだったので
一度 ゆっくり話したほうが
義父も安心するだろうと 思っていた。

でも 見送った後 
義父にいろいろと 実の母親の話を
また聞いて 動揺していないだろうか・・・と
何となく 心配になって メールを入れた。

「そこにお位牌があるから おじいちゃんに 
ちゃんと 教えていただいた方がいいよ・・・。大丈夫?」
すると
「こんなところにお位牌があったのを 
いつも知らないで 手を合わせていたんだね・・・。大丈夫だよ。」
と 返事が来た。

それから暫く 帰りを待ったが なかなか帰ってこない。

二人で夕飯を済ませても
義父は八時にはもう寝てしまうから
いくらなんでも 九時には 帰ってきても良さそうなのに・・・。
またメールを入れてみた。

すると
「ちょっと 喫茶店に寄って帰る。」

・・・やっぱり いろいろ考え始めたんだな・・・。
夜遅くなってから やっと ちひろは帰ってきた。
さつきも 一緒だった。
「そこで 偶然会ったの。
古本屋さんに 寄ってたら 遅くなっちゃった・・・。
後で 私の部屋にきて?写真とか・・・。」
「うん。わかった・・・。」

暫くしてから ちひろの部屋に入った。
「おじいちゃんに いろいろ教えてもらえた?」
「うんん。あちらの家族と 
何か あまりいい別れ方をしなかったらしくて
あまり 話したがらなかったから 聞けなかった。」
「そう・・・。じゃあ。後はパパに相談してみると いいかもね・・・。」
「うん・・・。」
「おかあさんの写真 あったの?」
「うんん。なかった・・・。小さい頃の写真だけ・・・。ほら。」
「本当!可愛い!あれ?これは何?可愛い!」

ちひろの赤ちゃんの時の写真。
でも これはちひろも見て知っているはずだ。忘れたのかな?
もっともっと ちひろの産まれたての頃の写真が・・・と 
思っていたのだけれど・・・。
ちひろは これで充分という風だった。

それより この額に入った小さな絵はなんだろう・・・。

「これね・・・。理香子さんが・・・描いたんだって。
ねえ。こういう絵・・・ママ好きそうじゃない?
これを見た途端 直ぐにそう思ったんだ・・・。」

・・・ちひろは 私に気を遣って言ってくれているのだろうか・・・。

絵は 二枚あった。
ひとつは 葉祥明さんが よく描かれているような
宇宙的な絵・・・だった。
広い夜空に ひと筋の光が流れていた。

そして もう一枚は 尾瀬の水芭蕉の絵。
理香子さんと私は 年が同じだから
学生時代に 読んでいた漫画が 同じだったのだろうか・・・。
大好きだった(確か・・・)陸奥エイ子の「黄昏時に見つけたの」の絵に
とてもよく似ていた。

「ねえ。この額の裏を 開けてみて?!」
・・・え?いいの?・・・
額を開けると そのイラストの裏に
メッセージが書かれていた。

「いつも お世話になっております。
これから 末永く よろしくお願い致します。」
1987年2月14日

・・・と あった。

・・・あ!・・・

「ちひろ。パパとあなたのおかあさんは 確か3月に結婚した・・・って
言ってたから 結婚前の一番しあわせなときのバレンタインデーに
パパにプレゼントしたものだよ・・・これ・・・。」

・・・ちひろは 解っただろうか・・・。
感じただろうか・・・。
ここに確かな真の愛が 実ったから
貴女が生まれたということを・・・。
どんなに切なくても 
貴女のお父さんとお母さんは
確かに愛し合った数年間が あったから
そこに貴女は 実在するということを・・・。

それにしても・・・この頃は 理香子さんは27歳で・・・。
私はこんな純粋な・・・素敵な 夫へのプレゼントを見てしまって
良かったのだろうか・・・。

それにしても・・・これを描いたときは まさか
一年後には その絵に描かれた その光になってしまうなんて・・・
彼女は どこかでそれを解っていたのだろうか・・・。

・・・ショックだった・・・。

そう言えば この見覚えのある字・・・。
それは 夫に 以前渡された 
ちひろがお腹にいたときの 
理香子さんの母子手帳に書かれた字だった。

そうだ・・・ちひろに 母子手帳を渡そう・・・。

・・・でも

・・・動けなくなった・・・。
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