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EMI

Author:EMI
4人の子どもの母で、ステップファミリーです。

これまでの子育ての経験を元に、
ママたち・パパたちの応援団をしています。

子どもは親を選んで生まれてくるようです。
そしてだれもに、生まれてきた理由があるみたいです。

尊い人生を心豊かに・・・丁寧に・・・

ウキウキワクワク・・・生きていきましょう。

~あなたに代わる あなたはいません~

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胎内記憶のリサーチをしています。 お子さまの胎内の記憶・誕生記憶・雲の上での記憶など・・・お話でも、お絵かきでも構いません。 是非、お気軽にご連絡ください。 luckyemi3580@yahoo.co.jp

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木花咲耶姫

「毎年夏になると2~3ヶ月 北海道にいるんだ。
案内するよ。一度来いよ。」
数年間 北海道富良野のラベンダーばかりを撮り
個展まで開いていた写真家の彼が そう言った。
「うん。必ず行く。」

ラベンダーの紫と 小麦畑の小麦色 ネギ坊主のみどり色・・・。
その鮮やかなコントラストは 広がる大地を織り成していた。

・・・でも北海道に行く前に彼に貰ったこの長編を
全部制覇してからにしないと・・・。
本のタイトルは 解らない。
古事記にある木花咲耶姫と 岩長姫のことが 書かれていたのだけ。

木の花が咲きそろうほど短い命を意味する 木花咲耶姫と
岩のような安泰を意味する 見栄えの悪い岩長姫。

「咲耶ちゃん・・・なんて 可愛い名前ね・・・どうしてそういう名前を付けたの?」
「木花咲耶姫って 知ってる?
それが この娘の名前の由来なんだ・・・。一度読んでみろよ。」
と 渡された本だった。

「俺が ごろごろ寝ていたところにやって来て
歯磨き粉と 歯ブラシ買ってきてって
頼んだら 買ってきてくれたんだ。」
彼がまだ 写真家として売れなかった頃に
知り合った先妻のことを 話していた。

先妻は 咲耶ちゃんを産んで直ぐに 癌で亡くなっていた。

ジープを乗り回していたと思ったら
今度は イタリアのLANCIAを乗りまわした。

彼とデートするときは
天気も 風も 車のBGMさえも ドラマだった。

そんな芸術家の彼に とても興味があった。
だから 何でも知っておきたかった。
だから 北海道に行く前に 
この本を全部制覇してからでないと・・・
5冊もある長編は 苦手だったのだけれど 
行く前に読んでおきたかった。

でも 本を制覇して 北海道に行ったら
すべては そこで終わるのは 解っていた。

北海道のある湖のほとりに 廃校になった学校があって
そこはそのまま 芸術家たちの・・・
家具職人や 作家や そして彼のような写真家が 使う
アトリエになっていた。
前に広がる一面の湖と 赤い屋根のこの学校・・・このアトリエ。

車で道内をいろいろ案内してもらった後
そのアトリエに 着いた。

廃校になったその赤い屋根の建物は
まるで二十四の瞳にでも
出てきそうな古びた建物。

みしみしと 音のする廊下と
何年何組と 書いてある教室の札。
今にも お化けが出てきそうなトイレと
明治時代に作られたような
和洋折衷の家具。

フランスやイタリアで 勉強してきた
芸術家たちで色づけされた それは
とても洗練されたものだった。

こんなところで ずっと暮らせたらいいな・・・。
ぐるぐると建物の中を 回った後
大きく息を吐いた。

すると 目の前にテレビがあって
そのテレビの上に 額に入った美しい女性の写真が
飾られていた。

「あ!ごめん。」
彼が 私の顔を見たとたん
写真たてを パタンと 倒した。

・・・いいよ。大丈夫・・・。

・・・木花咲耶姫・・・
貴女は 咲耶ちゃんと一緒にずっといたのね・・・。
彼の心の中に・・・。

私は やはりいつも岩長姫・・・。




朝 目を覚ますと 夢を見て泣いたらしく
枕が濡れていた・・・。

昨日 ちひろが見せてくれた形見の 夫の先妻の絵は・・・
そのテレビの上の写真たてを 思い出させ
潜在意識を デトックスさせてくれたのかもしれない。

それにしても 何で こういうカラクリなんだろう・・・。

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